2007-01-01から1年間の記事一覧

The Future Is "UNWRITTEN"。

「The Future Is Unwritten OST」 多感な時期に、好きなアーティストの言動に影響を受ける事は多いけど、僕の場合はクラッシュのジョー・ストラマーに受けた影響と衝撃は大きかった。「音楽体験」の原初的なものとなった「ビートルズ」とはまた異なった「社…

The Day Before...

先日、あるサイトで紹介されていて、激しく心を動かされたアフリカの新聞社、Cape Timesの企業広告。 (via : Cherry Flava ) 上から2001年9月10日、世界貿易センタービル前の広場でスポーツに興じる子供たちを捉えたショット。 そして1945年8月5日、広島で…

From Geek To Chic。

「Martin Solveig / So Far...」 いまやフレンチ・ハウスの代表格となったBob Sinclarが、当時の若手有望株Martin Solveigと組んで2004年にリリースした「Africanism Vol.2」は、アフリカン・ビートを基調とし、MAWやDennis Ferrer、Silent Poetsまで飛び出…

ディープ、かつセクシー。

「Blue Six / Aquarian Angel」 Naked Musicを率いるJay Denisのユニット、Blue Six。前作「Beautiful Tomorrow」はなんともセクシーなディープ・ハウスで、真夜中が似合うタイトなリズムと女性ヴォーカルが印象的な愛聽盤。ただただ深〜い海の底のいるよう…

衝撃。ハズマット・モディーン。

「Hazmat Modine / Bahamut」 偶然に思いもしなかった素晴らしいアーティストと巡り会えた時というものは、とてもワクワクする。そしてその「音楽」が耳にしたことが無いようななものだったら、ワクワクを通り越してガツンと鈍器で頭を殴られたような、衝撃…

”耳福”の時!? その2 〜Stax 50th Anniversary〜

「VA - Stax 50th Anniversary Celebration [Box set] 」 Staxと言えば、Motownと並び幾多のR&B、ソウルの大スターを生み出した名レーベル。1957年の前身レーベル、サテライトの誕生から76年の倒産までの歴史はそのまま伝説に包まれたR&B,ソウルの歴史。 所…

4 Hero。

「4 Hero / Play with the Changes」 もはや「ドラムン・ベース」というカテゴリでは括れない、U.KのMarc MacとDegoの2人からなる、ジャンルの枠にとらわれないユニット4 Heroの6年ぶりとなるオリジナル・アルバム。 「6年ぶり」といってもその間にまさに飛…

”耳福”の時!? 〜Vampisoul〜

「Movers! (2007 Vampisoul Records Sampler)」 映画「燃えよドラゴン」にも出演していた黒人空手スター、ジム・ケリー主演の「黒帯ドラゴン」のテーマ(Theme Of Black Belt Jones)を担当したDennis Coffeyは大定番Breaks「Scopio」も生み出したモータウン…

やさしく,つよい「声」。

「Labi Siffre/The Best of Labi Siffre」 アルバム「Crying Laughing Loving Lying」のジャケットには海辺(?)の崖をバックにギターを抱えて佇む一人の青年。ジャケ裏に写るギター・ケースの中には、スヌーピーのぬいぐるみが無造作に放り込まれている。 …

Stay。

「Simply Red/Stay」 ライチャス・ブラザースの昔から、フランキー・ヴァリ、ホール&オーツ、ポール・ウェイラー、そしてシンプリー・レッド。「ブルー・アイド・ソウル」というジャンルで区別されるアーティストは数多い。元々は「白人にソウルなんか表現…

スピリチュアル・ブラック・パワー・ジャズ。

「Eddie Gale/Eddie Gale's Ghetto Music」 まず目を惹かれるのがこのジャケ。修道僧のようないでたちの集団。11人のメンバー、コーラス隊とエディ・ゲイル。なかには獰猛そうな犬まで連れているものもいる。 60年代終盤、ブラックパワー全盛期に「ゲットー…

20世紀ソウルの学校。

「VA - The Curtom Story : Curtis Mayfield's School Of 20th Century Soul」 長い間気になっていて、昨年末ようやく手に入れた一枚。カーティス・メイフィールドが携わったウィンディCからカートムまでのレーベルを超えたベスト&マストなコンピレーション…

スムースな2人のゴージャスな競演。

「George Benson & Al Jarreau/Given It Up」 ジョージ・ベンソンとアル・ジャロウ。スムース・ジャズ、AOR、フュージョン・・・いろんなジャンルで活躍し、共通点も多い2人のコラボレーションが実現。 大人になる一歩手前に大人ぶって聴いてた頃から、ホン…

Funk Soul Sisters。

「VA - More Adventures of Funk Soul Sisters」 毎月の限られた予算の中から、あれこれ考えながら欲しい「音」を絞っていくと、毎回「これ欲しいけどこんどでいっか」という一枚が出てくる。中には何ヶ月も後回しにしてしまい、「いつでも手に入る」安心感…

夜更けのお話。

「Latenighttales: Nouvelle Vague」 Jamiroquaiや、Belle And Sebastian、Sly & Robbieといった、あっと驚く人選も魅力の「真夜中」をテーマにしたコンピ・シリーズ「Late Night Tales」の最新作は、以前にも紹介したパンク・ニューウェーブの名曲をボッサ…

ジャパネスク・アヴァンギャルド「燃えつきた地図」。

「燃えつきた地図」(1968年・日本・カラー) 監督 勅使河原宏 原作・脚本 安部公房 音楽 武満徹 製作 勝プロダクション 出演 勝新太郎 市原悦子 渥美清 中村玉緒 昨年、どうもこのごろ「映画らしい映画」を観てないなぁ、と思っていた頃に、このブログにも…

ディスコの探求者。

「Dimitri From Paris/In The House Of Love」 「ハウス」というジャンルが根付くことが難しかったフランスで、「フレンチ・ハウス」を確立したDimitri From Paris。もちろんその功績は大きいのだが、大名盤「A Night At The Playboy Mansion」や、「Disco F…

消費される日常。

「大橋 仁 目のまえのつづき」 テレビでよくある「大家族」モノのドキュメンタリーが苦手だ。 何年にもわたって「ある家族」の日常を追い続ける形で構成されているドキュメンタリー。もちろん家族側の了承を得てのことだろうが、カメラは執拗に家族の日常を…

個人的BEST 2006。

昨年も例年同様、音楽にどっぷりの一年だったような気がしますが、このブログを立ち上げたこともあり、自分が聴いて来たルーツみたいなものをあらためて聴く機会も多かった気がします。また自分が書いた記事に自分で感化され、自家中毒(笑)を起こしたよう…