2006-01-01から1年間の記事一覧
「Dig That Groove Baby/Toy Dolls」 おバカなことを大マジメでやるというのは大変なことだ。そしてすんごくカッコいいことだ。 それを20年以上も同じスタンスで続けているToy Dollsはエラい。カッコいい。 あっぱれ。まいりましたでございます。 シンプ…
「Very Best Of Pogues/ Pogues」 Poguesの「堕ちた天使」(If I Should Fall From Grace With God)を初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。聴いたことの無いアイリッシュ・トラッド・パンク。この曲を聴いて居ても立ってもいられなくなり、同名のア…
「Fundamental/Pet Shop Boys」 いまや、エレクトロ・ポップの王様ともいえるペット・ショップ・ボーイズのヴォーカル、ニール・テナントの自虐的かつなんともひねくれた発言。「なぜみんな、あんなに軽くて馬鹿馬鹿しいポップ・ミュージックが好きなんだろ…
「ファントム・オブ・パラダイス(DVD)」Phantom of Paradise 1975年アメリカ 監督: ブライアン・デ・パルマ 脚本: ブライアン・デ・パルマ 音楽: ポール・ウィリアムズ 出演: ポール・ウィリアムズ ウィリアム・フィンレイ ジェシカ・ハーパー 高校の頃…
「50 Years of Swing/Tito Puente」 「Mr.プエンテは今もそしてこれからも常に音楽の世界でパイオニアとして知られる存在だ。 まさしく人にやれない方法で、伝説のサウンドを追求するのが彼だ」 ティト・プエンテ。ラテン音楽にあまり興味がない人には馴染み…
「Gabin / Gabin」 ハウスや、ブレイク・ビーツ系のアーティストが「ジャズ的」なアプローチをするようになって久しいが、いろいろなスタイルや個性、国によってもその「アプローチ」の仕方が違って面白い。また、逆にジャズ・ミュージシャンのハウス的なア…
「Africa Brasil / Jorge Ben」 とにかくアツい。汗臭くて男臭い。 ジョルジ・ベン(のちにベンジョールと改名)は、名曲「マシュ・ケ・ナダ」の作者として知られ、それ以外にもエリス・レジーナの「ザズエイラ」などソング・ライティングの腕の確かさも相当…
「モダン」という言葉の響きに何故か惹かれる。70年代の古いインテリアやデザインに代表されるような「形」のモノには自然と目がいってしまう。大体が角の無い「丸っこい」デザインで、カラーも「暖色系」。 その昔、親戚の仲のいいお姉ちゃんの部屋とかは…
「プレイズY.M.O/セニョール・ココナッツ」 彼らのアイドルであり、ヒーローだったクラフトワークがそうであるように、Y.M.Oもまた、世界中のテクノ・ヘッズのカリスマ的存在であり、影響を受けたアーティストも数えきれない。 そして、ラテンを愛するあまり…
「Bossa Nova / Nico Gomez & His Orchestra」 子供の頃、親父のデカいステレオ・セットの下にある、レコード・ラックには、ジャズやフュージョンのレコードに混じって、ポール・モーリエやニニ・ロッソなどといったいわゆる「イージーリスニング」のレコー…
『ブリキの太鼓』DIE BLECHTROMMEL 1979年フランス/西ドイツ 監督:フォルカー・シュレンドルフ 原作:ギュンター・グラス 出演:ダーヴィッド・ベンネント 、マリオ・アドルフ 、アンゲラ・ヴィンクラ 、ダニエル・オルブリフスキー 、シャルル・アズナブー…
先日のこと。 仕事が早く終わり、思いがけなく時間が出来た。家人は出かけており、家の中は私一人で、いつもより広く感じる。外は雨。 珍しくすこし散歩に出かけようと思い、着替えて玄関を出た。 階段を下り、駐車場の前で、見慣れないおばあさんとあった。…
夜の空気もすこし涼しくなって、快適に朝までぐっすり眠れるようになってきた。一年中、快眠で過ごせればいいのだけど、たまに寝付かれなかったり、夜中にふと目が覚めてそれからまったく眠れなかったりする。 寝なければと思えば思うほど、目が冴える。忙し…
『Moffou / Salif Keita』 特徴的な「声」に惹かれて、その世界にどっぷり浸ったアーティストには、その「音楽」とともに深い「ドラマ」があることが多い。 事故により半身不随になりながらも、車椅子から澄んだ「声」と美しいメロディーを奏で続けるロバー…
『The Nightfly / Donald Fagen 』 「これスゴいから聴いてみたら?」 音楽を聴くことに夢中になり出した頃、洋楽についていろいろ教えてくれた先輩たちが一様に薦めてくれたのが、このドナルド・フェイゲンの超名盤だった。 タイトル曲「The Nightfly」に登…
昼間、仕事で外を歩いていたら、人気の無い交差点の向こうからトラックが一台、バックしてくるのが見えた。後方の歩行者などに危険を知らせるためのブザーと、「バックします」のアナウンスが聞こえた。 いつもと何かが違う。よく聴いてみると・・・・ 『ピ…
『Minas/Milton Nascimento』 だいぶ前になるが、古くからの友人のためにMix-CDを作った。以下はそのリスト。006 "Brasireilo"01 Brazillian Rhyme/ Earth,Wind & Fire 02 Jeunesse Doree/ De-Phazz 03 Agues De Marco/ Elis Regina & Tom Jobin 04 Apollo/ …
『うたあしぃび/朝崎郁恵』 私は両親ともに奄美大島出身で、小学生の頃から奄美で育った。 小さい頃、とっぷりと日が暮れるまで遊んで、弟の手を引いて家路につく頃、家々から三味線と”島唄”を歌う声が聞こえてきた。 それぞれの集落(シマ)で口伝えによっ…
「JAZZ SEEN カメラが聴いたジャズ」 (2001年・ドイツ) ジャズが好きな人なら、彼が手がけたジャケット・デザインは必ず目にしているであろうフォトグラファー、ウィリアム・クラクストン。「チェット・ベイカー」と聞いて誰もがイメージする写真の大半も彼…
「LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE COLLECTION 1955-66 」 「演歌」「歌謡曲」という、多分に”エモーショナル”なジャンルで、「女王」と呼ばれる「美空ひばりさん」という存在に、はっきり言って、「ピンとこない」というのが、正直な感想だっ…
『Original Soundtrack/10cc』 グループ名の由来も、男性一人当たりの量が2.5ccだから、4人合わせて10ccというマニアックぶり(何の量かは想像におまかせします)。 このアルバムも、「存在しない架空の映画」のためのサウンド・トラックという偏屈ぶり。活…
『Facing Future/Israel Kamakawiwo'ole』 ハワイアンはあまり聴かないというか、詳しくはないのだけど、5年ほど前にラジオから流れてきた『Over The Rainbow/What A Wonderful World』を耳にした。 雲の切れ間に虹がかかるような美しい曲。衝動に近い形でC…
『Plantation Lullabies/Me'Shell Ndegeocello』 その攻撃的なベースだけではなく、あらゆる楽器を操り、独自の世界をつくり出すアーティスト、ミシェル・ンデゲオチェロ。ドイツ生まれの彼女、「ンデゲオチェロ」という何とも発音しにくい名前は、スワヒリ…
『 カッコーの巣の上で ('75 米)』 監督 ミロシュ・フォアマン 原作 ケン・キージー 出演 ジャック・ニコルソン ルイズ・フレッチャー カッコーは、決して自分の巣を持たず、他の種類の鳥の巣に卵を産み落とし、 やがてふ化したカッコーの雛は、その巣にあ…
『Reckless / Bryan Adams』 ストレートのジーンズに、白いTシャツ(ノースリーブじゃなくて裾まくり)。 「80年代・この10枚!」を挙げるとすれば、必ず入るくらい聴いてたような気がする。 Reckless(向こう見ず)というアルバムタイトルそのままに、…
『 Sound Advice / Shapeshifters』 U.Kの男性2人組ハウス・ユニット、Shapeshifters。一昨年のヒット「Lola's Theme』や ちょっとだけAcidな香りもするソウル・ハウス的な「Back To Basics」など、とにかくゴージャスでキャッチーなスタイルは、なんか古く…
『DIRECTORS LABEL クリス・カニンガム BEST SELECTION』 非常に寡作ながら、熱狂的なマニアをもつ天才クリエーター、クリス・カニンガム。 しかしその作品は、執拗なまでの「人体」へのこだわりと、冷ややかな「悪意」を感じさせて、受け取り方によっては評…
『DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION(DVD)』 映画「エターナル・サンシャイン」や「ヒューマン・ネイチャー」の監督や、GAPのCMで知られる、ミシェル・ゴンドリーの作品を集めたDVD。 とにかく彼の作品に流れるのは、独特のキッチュなポ…
『DIRECTORS LABEL スパイク・ジョーンズ BEST SELECTION(DVD)』 アスミック・エースからリリースされている、監督ごとに編集されたP.V集DVD『Directors Label』シリーズ。 現在7枚までリリースされているが、第1集は、ミシェル・ゴンドリー、クリス・カ…
『Greatest Hits / Falco』 よく、一般に「一発屋」といわれるアーティスト、グループがいる。海の向こうでは「ワンヒット・ワンダー」と呼ばれ、日本でのそれとは違い、若干の”リスペクト”が込められている気もするが・・・・。 ファルコです。この曲を聴い…