2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

神様の『粋』。

「50 Years of Swing/Tito Puente」 「Mr.プエンテは今もそしてこれからも常に音楽の世界でパイオニアとして知られる存在だ。 まさしく人にやれない方法で、伝説のサウンドを追求するのが彼だ」 ティト・プエンテ。ラテン音楽にあまり興味がない人には馴染み…

スィングしなけりゃ。

「Gabin / Gabin」 ハウスや、ブレイク・ビーツ系のアーティストが「ジャズ的」なアプローチをするようになって久しいが、いろいろなスタイルや個性、国によってもその「アプローチ」の仕方が違って面白い。また、逆にジャズ・ミュージシャンのハウス的なア…

ジョルジ。

「Africa Brasil / Jorge Ben」 とにかくアツい。汗臭くて男臭い。 ジョルジ・ベン(のちにベンジョールと改名)は、名曲「マシュ・ケ・ナダ」の作者として知られ、それ以外にもエリス・レジーナの「ザズエイラ」などソング・ライティングの腕の確かさも相当…

モダーンでモンド。

「モダン」という言葉の響きに何故か惹かれる。70年代の古いインテリアやデザインに代表されるような「形」のモノには自然と目がいってしまう。大体が角の無い「丸っこい」デザインで、カラーも「暖色系」。 その昔、親戚の仲のいいお姉ちゃんの部屋とかは…

ヨーロピアンはラテンを夢見る。2

「プレイズY.M.O/セニョール・ココナッツ」 彼らのアイドルであり、ヒーローだったクラフトワークがそうであるように、Y.M.Oもまた、世界中のテクノ・ヘッズのカリスマ的存在であり、影響を受けたアーティストも数えきれない。 そして、ラテンを愛するあまり…

ヨーロピアンはラテンを夢見る。1

「Bossa Nova / Nico Gomez & His Orchestra」 子供の頃、親父のデカいステレオ・セットの下にある、レコード・ラックには、ジャズやフュージョンのレコードに混じって、ポール・モーリエやニニ・ロッソなどといったいわゆる「イージーリスニング」のレコー…

ブリキの太鼓・大作家の告白。

『ブリキの太鼓』DIE BLECHTROMMEL 1979年フランス/西ドイツ 監督:フォルカー・シュレンドルフ 原作:ギュンター・グラス 出演:ダーヴィッド・ベンネント 、マリオ・アドルフ 、アンゲラ・ヴィンクラ 、ダニエル・オルブリフスキー 、シャルル・アズナブー…

不思議な話。

先日のこと。 仕事が早く終わり、思いがけなく時間が出来た。家人は出かけており、家の中は私一人で、いつもより広く感じる。外は雨。 珍しくすこし散歩に出かけようと思い、着替えて玄関を出た。 階段を下り、駐車場の前で、見慣れないおばあさんとあった。…

眠れない夜。

夜の空気もすこし涼しくなって、快適に朝までぐっすり眠れるようになってきた。一年中、快眠で過ごせればいいのだけど、たまに寝付かれなかったり、夜中にふと目が覚めてそれからまったく眠れなかったりする。 寝なければと思えば思うほど、目が冴える。忙し…

白き王家の末裔。

『Moffou / Salif Keita』 特徴的な「声」に惹かれて、その世界にどっぷり浸ったアーティストには、その「音楽」とともに深い「ドラマ」があることが多い。 事故により半身不随になりながらも、車椅子から澄んだ「声」と美しいメロディーを奏で続けるロバー…