ネオ・バーレスクの女神。

 今日は音楽の話題ではなく、すこし「エロティック」な方面。


 「バーレスク」とは1930年代から50年代、「新天地」を夢見て多くの移民が渡ってきたアメリカで、言葉の壁を越えて楽しめる「庶民の為の」娯楽として一世を風靡した、「コメディ・ストリップ」のこと。このバーレスクを現代に甦らせたのが、フェティッシュ・モデルでもあるアーティスト、Dita Von Teese(ディタ・フォン・ティース)。



 往年のミュージカル映画やピンナップ写真にヒントをえて繰り広げられるディタのショウは、エロティックでセクシーで、「淫靡な神々しさ」に溢れている。「ミュージカル」から連想できる「可愛らしさ」みたいなものも感じられて、熱狂的なファンを持つというのもうなずける感じ。


 男の僕からすれば、正直この「エロティック」な部分に反応してしまうわけなんだけども、女性の目から見てどうなんだろう、と思っていたら、通販下着雑誌「PJ」(僕には全く必要無い雑誌ですが。汗)に大々的にフィーチャーされていて、Webサイトで掲載されているディタの写真が、かつてのPierre Et Gillesのマットなフォト・レタッチ・アートを思い出させて、なんだか懐かしく、かつディタの美しさに見とれてしまったわけでありました。

 → Peach John : Very Lingerie Very Dita
 

 ところでこのディタ、あのマリリン・マンソンの元奥さんで、2005年にアイルランドで執り行われた結婚式では、ディタがヴィヴィアン・ウエストウッドのガウンにコルセット、マンソンが黒のタキシードと言ういでたちで、かの映画監督、アレハンドロ・ホドロフスキーが立会人を務めたというからスゴい。彼女の写真集からもうかがえるゴシックでフェティッシュな魅力がマリリン・マンソンを虜にしたんでしょうね。