骨の髄までジャズ・ファンク。

「Down To The Bone/Supercharged」



 最近の収穫、デビュー作「From Manhattan to Staten」から追い続けてるDown To The Boneの新作「Supercharged」


 U.Kのプロデューサー、スチュアート・ウェイドとクリス・モーガンを中心とした、アーバン・ジャズ・ファンク・グループ。この2人は作曲、アレンジを手がけ、演奏はすべてゲスト・プレイヤーが担当する形をとっているので、メンバーは流動的。



 今回はゲストにU.Kソウルの「玄人好み」な存在のHill St. Soulや、New Master Soundとのコラボでも知られるCorrina Greysonなどの女性ヴォーカル陣、そしてあの「キング・オブ・ヴァイブス」Roy Ayersが参加している。


 そのロイが参加した「Electric Vibes」が相当カッコいい。ロイの縦横無尽なマレットさばきと、それに合わせたパヤパヤ、ウニャウニャいう独特のスキャットが、ぶっといベースラインと気持ちのいいホーンアレンジと相まって最高の一曲。


 初期の頃のアーバンな感じを引きずりながらも、より「ジャズ・ファンク」な部分を突き詰めた感のある本作。言ってしまえば「型にはまりすぎ」なところもあるけど、「バック・トゥ・ルーツ」な感じが徹底していて潔い。言葉通りの「ジャズ・ファンク」を骨の髄まで感じながら、あ〜いい気持ち。「ハイ・テンションでぶっちぎり」感を表したジャケもダサカッコ良くて◎。


Supercharged

Supercharged