鍵盤へのいざない。

『Brown Suger Presents 』

『V.A / Organized!』



 ローズ・ピアノとハモンド・オルガン。共に特色のある音色を持った楽器に焦点を当てた、面白いコンピレーションを2枚ご紹介。



 ソウルやファンクのレア・グルーブを主体に、さまざまなコンピでいつも新鮮な驚きを与えてくれるBrown Sugerレーベルから昨年リリースされた「Hit The Rhodes Jack」はレイ・チャールズなども歌ったスタンダード「Hit The Road Jack」にローズ・ピアノ(Rhodes Piano)をひっかけたタイトル。


 甘く、コロコロとした音色が特徴のローズのナンバーを、Ramsey Lewis、Lonnie Liston Smith、Kool & The Gangなど、ジャンルを横断した隠れた名曲で編纂していて、ローズ・マニアも唸るであろう内容。流れるような美しさの「Donny Hathaway/Valdez In The Country」がローズ・ピアノの流麗な魅力が出ていて最高。



もう一方の「Organized!」はJazz Club/Verveのオルガンの名手の曲を並べたコンピレーション。Jimmy Smith先生やJack McDuff叔父貴など錚々たるメンバーに混じってのBill Doggett/WOW!がオルガンとコーラスのユーモラスな掛け合いが効いていて、楽しい。

 
 ちなみに、こちらのタイトルも「団結する」などの意である「Organized」とオルガン(Organ)が掛けられている。鍵盤好きはシャレ好きなのか?(苦笑)



 キーボード、ローズ、エレピといえば、名手Joe Zawinulが先日お亡くなりになりました。マイルスとの共演や、ウェザー・リポートなどでの素晴らしい演奏をいっぱいありがとう。お疲れさまでした。ゆっくりお休みください。R.I.P。


Hit the Rhodes Jack

Hit the Rhodes Jack

Jazz Club-organized

Jazz Club-organized